【社長日記】フューチャーリンクネットワークさんマザーズ上場のニュース

少し前になりますが、今月の8月20日に株式会社フューチャーリンクネットワークさんが東証マザーズに上場されたというニュースが流れました。

このフューチャーリンクネットワーク(略してFLN)さん、「まいぷれ」を運営されている会社さんです。広島の方の中には、当社が「まいぷれ」のフランチャイジーになって、まいぷれ広島を運営していたことをご存知かもしれません。

先代が、FLNの石井社長の話を聞いて惚れ込んで始めたのですが、私にも一緒に話を聞きに来いということで一緒に石井社長とお会いしたことを思い出します。わたしも、このまいぷれという事業はすばらしい事業だなと思いました。当時、すでに東京にいたのですが、遠くからまいぷれ広島を応援していました。

まいぷれとは地域ポータルサイトです。地域ポータルサイトはお金がかかることがあっても儲かることなどありえないような気がします。実際のところ、このような地域ポータルサイトは、2000年代にあちこちの市町村が作られていましたが、継続する予算もなく、メンテナンスする人もおらず、数年で陳腐化してやがて消えてしまうものがほとんどだったと思います。「まいぷれ」は各地のフランチャイジーが営業して、地元の商店などに加盟してもらい、ビジネスとして成立させながら、自治体や地域のサークルなどの情報も発信することができるようにしています。そして個々のフランチャイジーからの売上はそれほど大きくなりようがないのですが、全国にフランチャイジーがあるので継続的な開発費用を賄うことができます。

情報格差社会で、とくに地方ではシステム投資する資金も限られている中で、地元密着のフランチャイジーがビジネスとして回しながら、地域情報を分かりやすく発信できるすばらしいサービスだと思います。公的資金に頼らず地域ポータルサイトを運営し、地元に雇用と税収を産み出すわけですから、ソーシャルビジネスと言って良いと思います。

・・・ということで素晴らしいビジネスなのですが、実際にはすごく根性が必要なビジネスだと思いました。個々の地方のまいぷれも、たゆまぬ努力がなければ情報の質を保っていくことができませんし、各地域が元気よく運営されていなければ本体のFLNさんの売上もあがりません。当社は、医療機器に力を入れ始めた際に、事業を選択して集中する必要があったので、まいぷれ広島の運営は返上してしまったのですが、運営は片手間で出来るようなものではありません。地域ポータルとして住民の大半に認知されるまでは、全力のパワーが求められると思います。

そういったことも少しばかり参加させてもらって体験しましたので、20年かけて全国にまいぷれを広めて、とうとう上場されたとお聞きして本当にすごいと思います。本当におめでとうございます。