【社長日記】EC-CUBE15周年

EC-CUBE公式サイトにも掲載されていましたが、EC-CUBEが公開されて昨日2021年9月1日で15年になるのですね。早いものです。
https://www.ec-cube.net/news/detail.php?news_id=394

今となってはちょっとした自慢なのですが、EC-CUBE公開後の第一号店は実は当社が手がけました。広島では有名な自転車屋さんであるカナガキさんの自転車通販サイトが、EC-CUBE全国一号店でした。

それ以前からシェアウエアを使ってカナガキさんの通販ショップを作っていましたが、自転車の販売には少し特殊なところもありまして使いにくかったのです。具体的に言いますと、自転車を購入されたことのある方はご存知だと思いますが、自転車を購入すると必ず防犯登録が必要でして、そのための入力項目が必要であったり、登録費用も必要でした。備考のような入力項目を使ってもらうのですが、メールや電話でやり取りしないといけないケースも多かったので、自転車本体を購入した場合だけ専用の入力項目などを表示させたかったわけです。

それで使っていたシェアウェアの販売元にカスタマイズさせてほしいといったお願いはしていたのですが、OKしていただけず、osCommerceなどを検討していました。osCommersはオープンソースでしたのでカスタマイズ可能ではあったのですが、洋物なのでカスタマイズ以前にローカライズが必要でして、ちょっと面倒だなという話になっていたわけです。

そこで、国産のOSSのECアプリがあるよという情報を聞きつけて、渡りに船とばかりに採用しました。

EC-CUBEについては公開当初からコミュニティサイトがプレオープンしていまして、公開直後からいろいろ質問したりしているのですが、とても親切対応という印象があります。久しぶりに古い投稿を見てみましたが、今でも2006年からの投稿が全て残っていました。岩田社長ご自身も回答もされていて、コミュニティを大切にされていたことがよくわかります。EC-CUBEは日本のオープンソースの中で最も成功したアプリなのではないかと思いますが、コミュニティ運営によるところも大きいのではないかと思います。

その後の15年間でECの在り方もずいぶん変わってきました。15年間でたぶん200件くらいはECサイトのお手伝いをしてきたと思います。ちなみに第一号店の自転車通販は送料の負担が大きくなりすぎて継続することが難しくなり、閉店してしまいました。ガラケー時代からスマフォ時代になり、SNSの重要性が高くなり、目まぐるしく変わってきましたが、これからもECそのものはまだまだ発展していくのだと思います。

最近はShopifyの存在感も大きくなってきていますが、国産OSSとしてEC-CUBEにはこれからも頑張ってほしいと思います。