【シスフレ日記Vol.94】コロナ禍だからこそ空間共有を有効活用!

2020年の4月の緊急事態宣言から、弊社は社員の在宅勤務を実施してきましたが、Withコロナに向かう流れの中で少しずつ社員がオフィスに戻ってきています。先日の社長日記にもありましたが、今年いっぱいで会社からの在宅勤務指示は解除し、原則出社に切り替えることになりました。全国的にも、在宅勤務から出社に切り替えるケースが増えてきているようですね。もちろん、在宅勤務にも出社にもメリット・デメリットがあり、社内で何度か実施した在宅勤務に関するアンケートでも様々な意見がありました。

※在宅勤務に関するアンケートは以前のシスフレ日記で公開していますので
そちらも合わせてどうぞ。
【シスフレ日記Vol.58】在宅勤務についての社内アンケート公開! Part.1
【シスフレ日記Vol.59】在宅勤務についての社内アンケート公開! Part.2
【シスフレ日記Vol.61】在宅勤務についての社内アンケート第2弾を公開!
 

__alt__

社員のほとんどがエンジニアということもあり、在宅でも環境が整っていれば十分仕事はできるという人が多いのですが、第7波でもまん延防止が発動されなかったことや、弊社としては、新入社員への教育や社員どうしのコミュニケーションという面から見て現時点では出社のほうがメリットが大きいのではないかと判断したためです。

 

コロナ禍で約3年近く社員のほとんどが在宅勤務を実施してきた中で、やはり一番影響が大きかったのは社員同士のコミュニケーションではないでしょうか。オフィスにいれば、隣の席の人にちょっと質問をしたり、給湯室で会ったときにひとこと言葉を交わしたりすることがあると思いますが、在宅勤務になるとそれができなくなります。在宅勤務に関する社内アンケートでも「相手が何をしているのかわからないから聞きたいことがあっても気軽に話しかけられない」「雑談が減った」という意見が出ていました。
 

そんなコミュニケーションについての課題を解決するために、弊社では様々な工夫をしてきました。ミーティングはオンラインミーティングが定着しましたが、実際に会えないぶん、ミーティングのときはなるべくカメラをオンにして顔を見て話すようにしました。また、新しく月1回の「シスフレ流オフサイトミーティング」も始めました。全員オンラインで繋いで、ひとつのテーマについて話し合うオフサイトミーティングは、在宅勤務中のコミュニケーション不足解消になると、社員からも好評です。これは全員が出社に切り替わっても継続していきたいと思っています。コロナ禍以前からおこなっていた「オフィトレ®」は、トレーナーの先生と、オフィスや社員の自宅をオンラインで繋いでおこなう「リモートオフィトレ®」になりました。リモートオフィトレは、在宅勤務中の運動不足解消だけでなく、コミュニケーション不足の解消にもなっています。全員が出社になっても、ひとつの部屋に大勢が集まるという状態はまだ難しいと思うので、このリモートオフィトレもそれぞれ自席からオンラインで参加する形が継続されそうです。その他にも、ミーティングの時だけではなく勤務時間中は常時音声だけを繋いでおいて、聞きたいことがあるときにはすぐに聞ける状態でそれぞれが仕事をしているグループもあったようです。これならオフィスで仕事をしているのと似た状態で仕事ができそうですよね。


 

オンラインミーティングが当たり前になった今、このようにオンラインで同じ空間を共有する「空間共有」が注目されているそうです。それはミーティングだけではなく、例えば弊社の製品「鑑AKIRA」も、コロナ禍前は病院や福祉施設に「鑑AKIRA」をお持ちして実際に体験していただくデモンストレーションを実施していましたが、現在はオンライン上で「鑑AKIRA」の実際の画面を共有しながら製品の機能をご説明する「オンラインデモ」を積極的に実施しています。また、先日のシスフレ日記でもご紹介した「フィールドスタディ」も、弊社と学校をオンラインで繋ぎオフィスツアーを行うなど、様々な場面で「空間共有」が活用されています。

 

システムフレンドではコロナ禍以前から「空間共有システム」の開発に取組んでいます。「空間」と言っても、人と人がともに過ごす場所という意味での空間ではなく、AR/VR/MR各デバイスの中で表現されている3次元空間の座標を合わせて、同じ状況のコンテンツをそれぞれのデバイスで閲覧できるシステムです。音声や画面だけでなく、ARやVRの仮想空間や現実空間を共有して、リアルに同じ場所で働いているような感覚を味わえる新しい仕組みの基礎になるものです。

 

技術的には、物理的に離れていてもコミュニケーション不足を補う手段がどんどん進化しています。コロナ禍での在宅勤務があったからこそ、仕事を進める上でのコミュニケーションの重要性を再認識し、そういった技術のありがたさを実感することができました。出社する社員が増え、給湯室から雑談の声が聞こえるなど、オフィスは賑やかになってきました。年明けからオフィスにほぼ全社員が戻ってきます。在宅勤務でも出社していても、社員同士のコミュニケーションを大切にしたいですね。

__alt__