【社長日記】TANOTECH株式会社さんとの協力

鑑AKIRAⓇの開発と販売を行ってきて、ずっと気になっている会社がありました。それは今日のタイトルでもあるタノテックさん(TANOTECH株式会社)です。

何が気になっていたかというと、TANOTECHさんもKinect V2を利用したアプリケーションを介護施設向けに販売されているからです。

Kinectがリリースされて、KinectとPCを接続するというハッキングが流行り始めたころ、Kinectのボディートラッキング機能は医療や介護の世界でも注目され始めていました。次バージョンであるKinect V2になり、ボディートラッキングがかなり安定し、下半身もトラッキングできるようになり、ゲームを越えていろいろな用途で実用可能なレベルに到達したとき、多くの研究者や企業がKinect V2を使った研究やアプリケーション作りを始めました。

ですが、ボディトラッキングを医療や介護で使うことはビジネス的には簡単なことではありませんでした。医療・介護は保険制度を中心として事業が成り立っています。その中で、まだ点数にはならない新しいものにチャレンジする施設は多くはありません。2016年ごろからコロナ前ごろまでは福祉機器展などでKinectを応用した製品がいくつか見られていましたが、現在でも残っている製品は多くありません。

新しいものが難しいというだけでなく、2次元のビデオの映像解析をもとにした製品が増えているという事情もあり、3次元のデータが不要であれば、Kinectのような赤外線センサーも不要でスマフォのカメラでもある程度のボディートラッキングを利用したアプリケーションは作成できます。

そんな中で、TANOTECHさんはコスト的にも厳しい介護業界で頑張り続けていて、しかも海外も含めて販売し続けていらっしゃいます。毎年、国際福祉機器展(HCR)にはブースを出して頑張っていらっしゃっているのを目にしていましたし、気になる会社さんでした。

そんなTANOTECHさんと直接知り合うきっかけになったのは、大宮シティクリニックで開催されたロコモ特別講演会でした。
https://www.omiyacityclinic.com/wp-content/uploads/2024/03/NO.87.pdf

当社はロコモチャレンジ推進協議会のサポーターをしていましたので、講演される先生のお誘いもありまして講演会を聞きに行きました。一方で、TANOTECHさんも主催の大宮シティクリニックさんと人間ドックでのロコモの2ステップテストの研究をご一緒されていました。

その講演会で、TANOTECHの折重取締役に声をかけていただきました。私は8年ほど前に、全く別件でそのときはまだ前職だった折重さんとお仕事での接点があり、その同じ折重さんがTANOTECHに入られているということを知らなかったのでびっくりしたと同時にご縁というものはあるのだなと思いました。

TANOTECHさんの「モーショントレーニングツールTANO」と当社の「鑑AKIRAⓇ」は、PCとKinectという構成でハードウェア的にはほとんど同じ商品に見えるのですが、実はそれほど競合していません。利用目的は、鑑AKIRAは医療分野での測定、TANOは介護施設でのゲーミフィケーションを利用したトレーニングなので、導入先もほとんど重複していません。競合というよりむしろお互い、健康寿命延伸のためにITを活かしたいという気持ちで、違うルートから山に登っていて、ロコモというテーマで出会ったというところだと思います。

その後、何度か対話をし、この度、覚書を交わして販売や技術に関してお互いに協力していくことにいたしました。

その手始めとして、当社は来週、6月13日より渋谷のヒカリエの日本リハビリテーション医学会への出展することになっているのですが、その際にブースにおいて「モーショントレーニングツールTANO」も紹介させていただきます。また介護施設にすでに導入されているTANOの機器に計測機能である鑑AKIRAⓇのソフトウェアを追加するとか、逆に病院に導入されている鑑AKIRAⓇにTANOのソフトウェアを導入するといったことについても需要があれば検討していきたいと考えておりまして、ブースにてご意見をお聞きしていきたいと思っています。