全力で走り抜けた60年間、感謝と共に・・・

 7月より当社の取締役に就任いたしました岡本麻依です。ご挨拶のブログを書かせていただきたいと考えていたところでしたが、初めてのブログがこのような内容のものになろうとは思ってもおりませんでした。

 

会長であった父が60歳という若さで死去してから、もう少しで1ヶ月が経とうとしています。生前お世話になった方々を驚かせることとなってしまい、心から申し訳なく思っております。空いた穴のあまりの大きさに私自身まだ実感が湧かずにいます。

 

父の闘病生活は33ヶ月に渡るものでした。20165月に自覚症状を感じ入院をした際、「扁平上皮癌のステージⅣ、5年生存率は8%」という悲痛な宣告を家族のみが受けました。

 

父もある程度の状況は把握していたものと思われますが、その後受けた放射線治療が予想以上に功を奏したことや主要臓器への転移がなかったこともあり、闘病期間中ずっと希望を捨てることはありませんでした。2年前からは転移箇所が悪く壮絶な脚の痛みとの闘いが続いていましたが、それでも弱音を吐くこともなく常に前向きでした。

 

ですので脚の調子が悪そうな姿にご心配の声をいただくことも多々あったのですが、本人の強い希望もあり、この春以降病状が深刻化するまでは社内外どちらにおいても病状について深くお話することが出来ずにいました。

 

55歳になったら引退して、夫婦で海外に移住する!」などとよくリタイア後の話を楽しそうにしていたのですが、当時の会社や案件の状況から、その決意を60歳へと少し延ばした矢先の発病でした。その後も60歳の代表引退に向けて着々と準備を進め、71日に現代表の朝山へバトンを渡した約1ヶ月後、恐らく心から安心して深い眠りについたことと思います。

 

良くも悪くも裏表がなく、率直な性格でした。期待をしている人には激励をし(時にはかなり強めだったようですが・・・笑)、同時に弱い人のことも気にかかりほうっておけない、そんな人だったように思います。

 

私自身も、システムフレンドに入社し父の隣で仕事をした3年半、新たな発見が沢山あり濃い時間を共に過ごすことができました。不器用なのであまり伝わっていないことも多かったと思われますが、社員のことを本当に大切に思っている発言が毎回印象的でした。慎重な所もある反面、ミーハーで新しいことにいつも興味を持ち、どんどん挑戦していく姿からも学ぶ点が沢山あったように思います。

 

これからは朝山新体制の元、私も父の意志を引き継ぎつつ「フレンドリー」な会社であり続けるために全力を尽くして参りたいと思っております。

 

ここに改めて生前のご厚誼に深謝いたしますと共に、引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。