2027年卒業予定の方向けに、新卒採用の募集をマイナビに掲載しました。
当社としては4年ぶりです。といっても、2023年は学生さんから直接メールをいただいたのがきっかけで、継続的に新卒採用をしていたわけではありません。今回は、あらためて「募集する」と決めて動いています。
当社ではこれまで、基本的に中途の経験者採用を中心に行ってきました。経験者の方は、実務に入るまでが早く、やはり頼もしい存在です。
一方で、それだけでは採用の間口がどうしても狭くなります。そこで近年は、未経験者の採用にも挑戦してきました。やる気のある方を採用し、まず外部の講習に参加してもらい、その後に社内研修を受けてもらう、という形です。
成長には本人の素質や努力が大きく関わります。適性があり、努力を継続できる方であれば、2年ほどで開発業務をかなり任せられるところまで成長してもらえることが分かってきました。そう考えると、採用の段階で必ずしも「即戦力」であることだけにこだわる必要はないのではないか、と思うようになりました。素質と、努力を続けられる性格を見極めることができれば、新卒採用にも十分な可能性があると考えています。
そして、新卒採用にはもう一つ期待していることがあります。それは、若い世代ならではの視点です。
仕事の面では、最初から中途採用の方のような即戦力として活躍してもらうのは簡単ではないかもしれません。それでも、今の学生の方がどのようなことに関心を持ち、どのような感覚で仕事を見ているのかを知ることは、会社にとってとても貴重です。採用面接でお話しできること自体、私自身とても楽しみにしています。
当社の採用プロセスは、まずカジュアル面談を行い、次回に実技試験を実施する二段階です。実技試験といっても、難しいアルゴリズムの問題を出すわけではありません。エンジニアの方に伝わりやすく言えば、FizzBuzzのような、基本的なプログラムを書いてもらうイメージです。
この試験は中途採用でも実施しています。経歴を見ると十分にプログラムを書けそうに思える方でも、実際に課題に取り組んでいただくと、基礎的な実装に苦戦されることがあります。
同じIT企業でも、業務内容はさまざまです。テストやQA対応が中心で、自分でロジックを考えて実装する経験がそれほど多くない職場もあります。その点、当社の開発メンバーはみな、日常的にかなりの量のコードを書いています。
ですから、プログラムを書くことが苦手な方にとっては、入社後に苦労が大きくなると思います。逆に言えば、プログラムを書くことが好きな方、覚えることを前向きに楽しめる方には、合っている会社です。「開発がしたいと思って入社したのに、実際にはほとんど開発をしなかった」ということにはならない、その点ははっきり言えます。
ただし、新卒の方に対して、入社時点で中途採用と同じレベルを求めているわけではありません。最初から完璧に書ける必要はありません。その代わり、2年以内には、ある程度すらすらコードを書ける状態まで成長してもらいたいと考えています。
そのためには、やはり継続した努力が必要です。採用試験でプログラミング課題を出しているのは、現時点の完成度だけを見るためではありません。プログラミングを学ぶことに興味を持てるか、苦になりすぎないか、自分で考えながら手を動かせるか、そうした適性を見る意味が大きいです。
AIが発達した時代に、なぜまだプログラミング試験をするのか、と感じる方もいるかもしれません。ですが、私はむしろAI時代だからこそ、基礎的な実装力は必要だと考えています。
AIはかなり正しいコードを出してくれます。しかし、「ほとんど合っているが、一か所だけおかしい」というコードも平気で出します。そういうときに、何がおかしいのかを読み取り、修正し、レビューできる力がなければ、AIを使いこなすことはできません。
簡単なロジックであれば、苦も無く自然に書けるレベルのプログラミング力は、これからAIの力を引き出すためにも必要なスキルだと思います。
そのような理由で、新卒採用でもプログラミングのテストは実施します。ただし、どれくらいのレベルの問題なのか、どの程度学習すればよいのかはきちんと説明します。学習に行き詰ったならアドバイスもします。勉強する期間は学生さんが自分で決めていただいて大丈夫です。
本当に実力あるエンジニアを目指したい方との良い出会いがあればうれしい思います。