ECグループ 部長 喜田 博文
当社は私にとって3社目の会社です。転職したきっかけは、環境を変えたかったからです。私がIT業界に就職した頃は、業界全体が厳しい労働環境でした。特に2社目の会社は時間外労働が多かったため、プライベートの時間も大切にしたいと思って転職活動を始めました。
当社に決めた一番の理由は、なんといっても勤務時間です。当社は厳しい業界にあって、当時からライフワークバランスの取れた働き方ができることをうたっていました。それが一番の理由です。また、前職までは専らクライアント・サーバー系のシステム開発に従事していましたが、当社はWEB系の開発を行っていました。新しい技術領域にチャレンジできる環境があったことも入社を決めた理由の一つです。
以来、ECサイトの構築をはじめWEBシステムの構築に携わってきましたが、入社当時はまだ大手SIerからの受託開発が中心でした。『EC-CUBE』の構築案件は直取引で行っていましたが、いろいろある受託案件の中の一部に過ぎませんでした。XRも取り組み始めた頃です。この12年の間に、『EC-CUBE』とXRの各事業が徐々に規模を拡大していってメンバーが増えてきたため、数年前から組織化が更に進み、ECグループとXRグループの2事業部体制を確立し現在に至っています。
ECグループには、現在16名のエンジニアが在籍し、個々のメンバーがそれぞれお客様の窓口を務めながら、業務を進めています。当社は、作るだけではなく保守も請け負っていますので、初期構築が終わったら引き続き保守も担当するという形で業務を分担しています。
また、受託開発をメインに行っている会社でも、二次請け、三次請けの業務を行っている企業が多いと思いますが、当社はエンドユーザーからの直案件がほとんどです。二次請け、三次請けの場合、言われたことしかできませんが、直案件の場合はお客様が困っていることや要望を伺い、自身の意見やアイデアを基に提案して実装できる。そこが当社の仕事の面白さです。
グループのマネジメントに関しては、細かい方針は立てていません。基本的には、各自が自立して、自走してほしいと考えています。
ただ自立、自走できるまでは手厚くサポートしています。当社の2本柱のうち、XRグループの仕事は特殊なスキルや知識が求められますが、ECは普段の生活の中で誰もが使うシステムです。配送やバックヤードの業務知識が定着するまでは時間がかかりますが、それ以外の業務は比較的馴染みやすいと思います。ECグループでは経験の浅い方でもテストから入ってもらって基礎から構築の仕方を覚えていってもらえれば、着実に力を付けて活躍していただけます。
今後に向けた動きとして、現在検討しているのがストックビジネスの展開です。それによって、サイトを構築しなければ売上が立たないという状況を脱したいと考えています。現在、初期構築後の保守も行っていますが、人力でやっている部分を自動化するサービスの提供等の新しい収益モデルを作りたいと考えています。
元々当社は、そのような新しい取り組みを積極的に行っていた会社です。私が入社した頃は、各自が仕事を早く終えて新しい技術について調査する等、自分の好きなことに時間を費やしていました。その活動で得たものがあれば、業務にも生かせます。最近はECとXRの2本柱が確立されたことでそういった取り組みが少なくなってきましたが、その文化は根強く残っています。例えば、『鑑AKIRA』というヘルスケア機器は、XRグループの前本が興味本位で開発したものが事業化されました。ECグループとしても、これまで受託開発の中で蓄積してきたものの中からサービス化できるものを掘り起こして提供していきたいと考えています。
当社は「働き方改革」のブームが起きる前から、仕事一辺倒の会社ではありません。休みもしっかり取る習慣が根付いた会社です。働き方に関しても、しっかり働くのも良し、プライベートの時間を大切にするのも良し、各自のライフステージやライフスタイルに応じて選択できます。
また、職場の雰囲気は、良い意味でのゆるさがあります。開発会社なので、仕事中は集中して黙々と業務を行っていますが、ピリピリと張り詰めた空気ではありません。何か問題が起きたとしても、全員で対処方法を考えて解決していくような風土の会社です。
私が過去に在籍した会社と比較すると非常に働きやすい会社です。以前と比べれば業界の働き方も変わりましたが、有給休暇を取得するのも一苦労という会社は今でもあります。当社は誰でもいつでも有給休暇が取れますし、ほとんどの人が毎日、定時に帰っています。
当社が求めているのは、自然体で、無理なく、自己研鑽ができる方です。定時で帰れる環境を生かして自己研鑽できる方ではなければ、成長が止まってしまいます。IT業界は自分で学習しなければいけない業界です。ただし、それを勉強としてやり続けることは非常につらいことです。興味を持ち、面白そうだからやっていく、勉強だと思わずに貪欲に取り組める人は自然と伸びていきます。面接で評価するポイントは、まさにその部分です。普段どのような取り組みをしているかを聞いてみて、「トレンドは追っています」という程度なら難しいと判断します。逆に「こういうことに興味があって、こんなことをやっていて…」と話が止まらなくなるような人は、技術に強い興味を持っている方だと思いますので、ぜひご入社いただきたいです。
当社は、基本的には技術者がお客様対応もしていますが、会社として決まったキャリアパスは敷いていません。エキスパートとして成長する選択肢も選べます。得意なところを伸ばしていただきたいと思っていますので、新しい技術に貪欲に取り組める方は、ぜひご応募ください。